ニキビが背中にできた時の即効性のある3つの治し方@ピーリングも

 

ケミカルピーリングの効用
グリコール酸、サリチル酸、トリクロル酢酸、フェノールなどの薬液を塗布して、皮膚を表面
から化学的に融解し、その後の創傷治癒やそれに伴う炎症反応によって皮膚の再生を促す治療法
です。私は、市販の薬剤をそのまま使用せず、安全性と効果を考えた自分なりの処方をして、患
者さんのニキビの状態や肌質に応じて使用しています。また、薬剤の塗布は自らおこない、肌の
状態を確認しながら時間の長短を判断しています。
角質のみをはがす最浅層ピーリングは、安全性が高く、毛穴の目づまりをとりのぞくことでコ
メドに対して有効とされています。実際、二〇〇一年に作成された「日本皮膚科学会ケミカルピ
ーリングガイドライン」において、ニキビが適応症のトップにあげられています。私もここ数年
で延べ千数百回のケミカルピーリングを施術してきましたが、ほかのニキビ治療やスキンケアと
の併用で、治療効果が何倍にも上がる感触を得ています。
ケミカルピーリングは、強い酸性の薬液を用いる治療法ですし、施術後にしっかり紫外線ケア
をするなどの注意点もあります。必ず医師のいる病院に行き、きちんと説明を聞いたうえで施術
を受けることが大切です。

 

 

 

皮膚科と普通の人の間にはまだまだギャップが
「お化粧はダメ」と言われても
ニキビ治療に訪れた患者さんに、多くの皮膚科医が必ずと言っていいほどするアドバイスがあ
ります。それは「規則正しい生活をして、栄養バランスのとれた食事をし、ストレスをためない
ように心がけて、睡眠を十分にとることですね」という言葉。これはまさに真実です。しかし、
いまどきの女性たちがこうした生活を実践するには、ほかに多くの犠牲をはらわなければならな
いことになるでしょう。
また、若い女性患者にとって「洗顔したら薬を塗るだけにして、治るまでお化粧はやめてくだ
さい」という指示は大変酷なものです。ニキビはもちろん早く治したい。けれど、ノーメイクな
んてとんでもありません。ニキビを隠して少しでも肌をきれいに見せたいからこそメイクをする
のです。女心としては、むしろ、薬だけでなく、ニキビ肌でも安心して使えるファンデーション
を処方してもらいたいくらい!

 

 

昔の私がそうであったように、ニキビに悩むを女性は切実です。鏡の前で彼女たちは「もうどうしていいかわからないんです」と、伏し目がちにつぶやきます。すで
に思いつく範囲で、自分でできることはあれこれ試してみたに違いありません。でも、ニキビは
軽減するわけではなく、悪化するばかりで、ついに自分の手には負えなくなってしまったのかもしれません。

 

働く大人の女性のニキビ患者が増えてきたいま、マニュアル化した治療や生活指導だけでは、
多様化したライフスタイルに適応することはできません。できたニキビをなくすだけでなく、よ
りきれいに、三度とニキビが悪化しないような肌になりたい。女性のその気持ちにも、私はでき
るだけこたえてあげたいと考えています。希望に応じて、治療と並行して、その治療をサポート
し症状を予防してくれる化粧品の選び方やスキンケアの指導をしているのはそのためです。
ニキビができる要因はひとつではありません。心、からだ、環境など、いくつもの要因がから
み合い、重なり合った結果、ニキビができてしまうのです。時には、本人でさえ気づかない潜在
的なストレスがニキビの引き金になっていることもあります。そうした場合、薬の力でいまでき
ているニキビは治っても、根本にあるストレスをとりのぞかない限り、何度も再発を繰り返すこ
とになるのです。
私は患者さんとできるだけ会話をするようにしています。ニキビとは一見関係なさそうな世間
話の中から、間診だけではわからない、その人なりの要因が見えてくることがあるのです。患者
が医者にプライバシーを見せる必要はない、医者がそれを知る必要はないと考える方もあるでし
ょう。でも、二一世紀の皮膚科学の分野では″心″の問題が大きくクローズアップされていま
す。
皮膚科医は患者の肌を診るだけでなく、その背景にある心にも無関心でいられない時代になっ
てきました。特に、ストレス社会を必死で生き抜いている女性が多い現代、そのひとりひとりが
抱える荷物の重さを考えずにはいられません。知らず知らずのうちに心にのしかかり、負担にな
っているその荷物がニキビの要因のひとつでもあることに気づかせてあげるのも大切な私の仕事
だと、最近実感するようになりました。

更新履歴